今日、新規翻訳のMemsource案件を受注。
ファイルを開けたら…
訳文を入力しようとカーソルを合わせると、自動的に機械翻訳された英文が表示される😳
ん?んんん?
全くの新規案件だし、TM (Translation Memory)はないはず。
もしかして、私、間違ってMTPEを引き受けちゃった???
注:MTPEはMachine Translation Post-Editingの略。機械で翻訳された訳文をチェックする作業を指します。
慌てて確認したところ、ちゃんと新規翻訳として受けているし、レートも翻訳のレート。
「機械が翻訳してくれるんだから、それをちょちょっと修正すれば楽なんじゃないの?」
と思われるかもしれませんが、違うんです。
普段、英訳する時は
①原文の日本語を読む。
②わかりやすい日本語に変換する。
③英訳する。
④校正する。
というプロセスで行います。
①→②→③のプロセスは無意識に行っている訳ですが、機械で翻訳された訳文が自動的に入ると、②③のプロセスを飛ばしていきなり④に行く訳です。
これを繰り返していると間違いなく英訳力が下がって行きます。断言します。
私は同じ理由で英文校正の案件もお断りしています。
じばらく我慢して作業していましたが、いや、ちょっと待てよ。この案件は30,000ワードの大型案件。
延々これをやるのはあり得ない😨😨😨
ということで、機械翻訳をはずしてもらえないか交渉してみようと翻訳会社に連絡。
そしたらなんと、コーディネーターさんが間違って機械翻訳を設定してしまったということが判明😞
結果、機械翻訳なしのファイルを再送してくれたので、めでたしめでたし😝
今まで理論的にMTPEは翻訳力をダメにすると思っていたので断っていましたが、今日、体感することで、絶対にMTPEは引き受けまいと心に誓いました!!!
いい経験をさせていただきました😓