中学生のときから英語が大好きだった私。
中3の頃から、近所に住んでいた元高校の英語教師だったK先生に英語を習い始めました。
塾というほど大きな規模ではなく、たぶん生徒は私を含めて3人ぐらいだったように記憶しています。
私以外の2人は高校生でした。
K先生からは、とにかく学校の英語の教科書をすべて覚えるように指導され、私は高3まで、教科書をすべて暗記しました。
文章をすべて暗記することで、単語も熟語も一気に覚えることができました。
そして、K先生の授業のメインは、大学受験の長文問題をひたすら訳す、というものでした。
中3の私に大学受験の長文問題なんて、今思うととんでもない話ですが、私は半泣きになりながら、辞書を引き引き、少しずつ意味を理解して行きました。
これも高3まで続けました。これにより、知らず知らずのうちにサイトラをマスターしていました。
サイトラとは「サイトトランスレーション(sight translation)」の略語です。サイトトランスレーションとは、英文を「チャンク」と呼ばれる意味のかたまりごとに区切り、前から訳していくトレーニングの方法のこと。通訳訓練方としても採用されています。
結果、長文問題がものすごく得意になりました。
そして同時に辞書を引くのが楽しくて、時間があれば辞書を読み物のように読んでいました。
今では紙の辞書を使うこともなくなりましたが、辞書を読むことでたくさんの知識を得ることができました。
今、私がこうして翻訳者の道を進んで行けるのも、このK先生の存在が大きかったと思います。
先生は随分前に天国に行ってしまいましたが、先生には本当に感謝しています。
先生、本当にありがとうございました。
私はこれからも辞書を引き引き、コツコツがんばります(^^)