翻訳の仕事を始めて約20年。
前半の10年ほどは社内翻訳者だった。
毎日通勤するのは大変だったけど、毎月安定した収入があるのはありがたかった。
たまに失敗したとしても余程の事がない限りクビにはならない。当時の私はあまり向上心はなかったし、日々の仕事をこなして現状維持をしていればそれでいいという意識だった。(あくまでも私個人の場合です。)
そしてフリーランスになってから10年余り。
フリーランスになる前は家で仕事なんてできないと思っていたが、締め切りがあるので当然仕事はする。
駆け出しの頃は待ってても仕事は来ないので、色々な翻訳会社のトライアルを受ける。合格率は10%ぐらい。
合格しても実際に仕事を受注できるのはそのうち10%ぐらいと言われている。
そしてようやく受注しても、一度でも失敗すると次はない。安定して受注できるようになっても現状維持ではそのうち淘汰されてしまうと私は思っているので、勉強して技術を向上させる努力は怠らない。
ただ、どんなに技術を向上させても、翻訳会社の方から
「Kazukiさん、頑張ってくれてるからレート上げましょう」
なんて言ってくれるわけではないので、自ら営業・マーケティングしてレートを上げて行く努力も必要。
と、結構シンドイのである。
でも、私はこのフリーランスの生活が割と、いや、かなり気に入っている。
指名で仕事が来たり、同業者さんからの紹介で仕事を頂いたりできるようになったこの5年で、ようやく自分をプロの翻訳者と名乗れるようになったのもフリーランスになったおかげ。
そして何より、毎日愛すべきワンコたちと一緒にいられるのが幸せこの上ない。
私はこれからも勉強を続けるし、色々なことにもチャレンジして行きたいと思っている。
可能であれば死ぬ直前までこの仕事を続けたい。
とか言いつつ
「もう辞めてやるーーー!」
とか呟く時もあるかもしれないけれど(笑)