日英翻訳者 Kazuki のあれこれ

英訳一筋20年、日英翻訳者 Kazuki の日々のあれこれです(^^)

なぜ和訳ではなく英訳の仕事をしているのか?


英語のネイティブじゃないのになぜ英訳者になる道を選んだのか?を改めて考えてみました。

一番大きな理由は、最初に就職した会社で携わった翻訳が英訳で、その後、派遣会社に登録して派遣された先の仕事も英訳だったため、和訳の仕事をする機会がなかったこと。

リーマンショックがきっかけで翻訳の仕事を辞めたものの、やはり諦めきれずに戻ろうともがいていたとき、和訳にもチャレンジしてみようと思い、半年間、翻訳学校の技術翻訳の和訳のクラスに通いましたが、私には向いていないと感じました。
その後、やはり英訳でやって行こうと腹を括り、英訳のクラスに通い始めたら、これが圧倒的に楽しかった!!!

ではなぜ英訳が好きなのか?
それは、原文を英語で読むよりも日本語で読んだ方が圧倒的に意味がわかりやすいから。
翻訳会社経由で受注する案件の原文は、技術者さんの呟きのような不思議な文章が多いのですが、自分の母国語である日本語で書かれているため、何とか理解することができます。(何度読んでも、どこをどう調べてもわからない場合もあり、そんな時は翻訳会社経由でクライアントさんに質問します。)

そして好きな理由がもう一つ。

日本語を英語にするという作業がパズルをはめ込んで行くような感覚でとても楽しいと感じるのです。英訳をする際は、頭の中で、わかりにくい日本語をわかりやすい日本語に変換してから英語にします。そして一通り訳し終わってから、読みやすい英文にするために余分な単語を削ぎ落として行きます。こうして最終的に読者に負担のない流れるような英文が出来上がった時の達成感がたまらなく好きなのです。

 

翻訳学校で英訳を勉強し直してからのこの5年間、セミナーや勉強会で自分の書く英文を客観的に評価してもらい、日々の仕事で学んだ事をアウトプットすることで、私の書く英文は10年前に比べて格段に良くなったと実感しています。
それでも、まだまだ満足はしていませんし、一生勉強を続けるのだろうと思います。
でも英訳という仕事が好きなので、勉強は苦ではありません。
好きこそ物の上手なれ、です。

好きなことを仕事にできることに感謝しつつ、読者に読みやすい、わかりやすい、と言ってもらえる英文が書けるよう、これからも精進して行きます!!!